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MUSIC
今日の1曲(枚)
『ビートルズ『devil in her heart』[from『with the beatles』(パーロフォン)]』
皆さん、いよいよAOEQ、待望のデビュー・アルバム!『think』『think twice』、2枚同時に明日発売となります(パチパチパチ)!多分、タワレコとかHMVは今日、店着してるんじゃないかな?っていうかさっき渋谷のタワー行ったら店着してました!めでたいめでたい!というわけで発売日前日の今回は、1枚目の(しかしこれどっちが1枚目かっていうのも双子ののどっちがお兄ちゃんかみたいな会話で何か可笑しい…)『think』収録の「devil in her heart」のモチーフっていうか、元ネタ自体もカヴァーなんだけど、ビートルズのセカンド・アルバム『with the beatles』収録の「devil in her heart」を紹介しちゃいます。これオリジナルはザ・ドネイズという黒人女性コーラス・グループの「Devil In His Heart」という曲で、よくアンサーソング的カヴァーで使われる手法として、ビートルズは男性なので、カバーに際しタイトルと歌詞中の人称、”his”を”her”に、”he”を”she”にそれぞれ変更して収録しているんです。ジョージがこの曲が好きでカヴァーしたらしく、リード・シンガーもここではジョージになってます。AOEQのレコーディングの2ndセッションで、ヒロシくんが「これ日本語でカヴァーしたいんだ?」って言った時、ビートルズの中でもかなりオールディーズな雰囲気の曲だし一体どんな感じになるんだろう?って全然想像が付かなかったんだ。むしろ 他の曲に比べてちょっと浮くんじゃないか?とか思ってました。でもそんな不安はヒロシくんの日本語詞を二人が歌った瞬間にあっと言う間に吹き飛んでしまったのです!そこにはまるで砂糖菓子みたいにスゥイートでキュートな極上のキャンディー・ポップが誕生していました!盟友:沖山さんによるアレンジも素晴らしく、さらにエンジニア寺田さんによるビートルズを彷彿させる極端な定位によるユニークなミックスも本当に素晴らしい!流石!ヒロシくんとでも言うべき、まさにDJ的視点の選曲&日本語詞だったんじゃないかな?まさかdevilで小悪魔来るとは思わないよね(笑)?どちらかと言えば『abby road』とか『white album』が好きで、初期のオールディーズ的なカヴァー混交時代のビートルスをあまり愛好してこなかったこの僕が、『mono box』の中でも全然封を切ってなかった『with the beatles』を始めとする初期のビートルスが大好きになってしまったのだから。昔、クラブでDJが知らない曲をかけた後に「これなんですか?」って聞きに行ってた頃を思い出しちゃいました。
勿論AOEQオリジナルが素晴らしいのはもはや言うまでもない(キッパリ)ことも付記しておきます!
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COLUMN
第3回
アーティスト
政田武史
「大阪では春になると、淀川の河川敷に‘つくし’が生えるので、それを摘みに行く人がいる」と田舎のおじいさんに話すと、「もっといい旬の野菜があるだろ?」と。
おじいさんは山の中で暮らしていて、自分で旬の野菜や米を栽培している。
なので、わざわざ‘つくし’みたいに、勝手に生えてくる地味な野草は食べないと…。
自然の少ない都会で、季節を感じたい人がとった行動、「つくし狩り」。
この会話から、僕は17世紀にオランダで風景画が流行ったことを思い出した。
17世紀、貿易で経済成長したオランダは忙しく、
都市部の人は田舎の静かな田園風景が恋しくなった。
そして、その思いを満たすべく、家に「自然への窓」として
部屋の壁に風景画を飾るようになったという。
おそらく当時の農村部の人たちも田舎のおじいさん同様、
「なんで野山の絵を飾るの?」だったと思う。
どちらも「自然から遠ざかった人」と「自然に留まった人」の対照的な感覚の違いを
表すエピソード。そして、身の周りにも、似た構造をもつ対照的な関係として、
例えば「科学と超常現象」などがある。
片方は「火の玉」と言い、もう片方は「なんで火の玉?プラズマ現象でしょ!?」と言う。
はたまた、片方は「UFO」と言い、もう片方は「なんでUFO?上空の複雑な気流の中で風を受けて複雑な動きをする、ただのレジ袋でしょ!?」と言う。
でも僕は、こういった対照的な関係に対して、どちらの「考え方」が正しいとか、
そういうことはどうでもよく、その「状況」や「物の在り方」や「見え方」に興味がある。
そして、その感覚を大事にしている。
そのどちらでもない感覚。
さらに似た対照的な関係として、社会的な意味での「大人と子供」がある。
社会ではまるで、真逆の存在として位置している。
確かに社会で人と接するときの心構えとしては重要かもしれないが、
「今を生き、喜び楽しむ」という点では、内容は違えど、
大人も子供もお互い変わらない存在である。
AOEQのテーマ(?)「大人は楽しい」の「大人」は、「子供」を対照とした
「大人」ではなく、「今を生き、喜ぶ人」のことである。
そして「大人は楽しい」の「楽しい」は、他人や何かと比べた「相対的な楽しさ」ではない。
この「大人は楽しい」、
物作りを通して表現をしていく僕にとって、
重要なテーマとして、心に響いた。
AOEQは歌う
君が疲れてきたら 次はぼくが先に行くよ
そうやっていつも 世界は進んできたのかもね
リーダーは1人じゃない 君でもいい 僕でもいい
そうやっていつも よりよくなってきたのさ
Let’s shabon out ゆらゆらと
「shabon out」より
http://blog.honeyee.com/tmasada/
http://www.wako-art.jp/artists/takeshi_masada/ -
LIVE INFORMATION
SPACE SHOWER SWEET LOVE SHOWER 2011
日程:8月27日(土)、8月28日(日)
※AOEQの出演は、8月28日(日)です
会場:山中湖交流プラザ きらら
詳細は、オフィシャルサイトをご覧ください
過去のLIVE
AOEQライブ・ツアー『think』
・東京@北沢タウンホール
日時;8月22日(月)18:30開場 / 19:00開演
・大阪@心斎橋JANUS
日時;8月19日(金)18:30開場 / 19:00開演
・福岡@ROOMS
日時;8月20日(土)17:30開場 / 18:00開演
RISING SUN ROCK FESTIVAL 2011 in EZO
日程:8月12日(金)、13(土)
START 12:30 / END 29:30(予定)
*AOEQは13日(土)[BOHEMIAN GARDEN]に出演
会場:石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ
STARBUCKS CHARITY ACOUSTIC LIVE TOUR
・6/10(金)スターバックスコーヒー神戸旧居留地店/開演:19:00〜
~香りと音にのせて、届ける想い~
・6/11(土) スターバックスコーヒー御堂筋本町東芝ビル店/開演:13:00〜
・6/15(水)スターバックスコーヒー 仙台アエル店/開演:19:00〜
w/おおはた雄一、斎藤誠、星羅
スターバックスコーヒージャパン > http://www.starbucks.co.jp/
AOEQの世界
2011年5月13日(金)
開場 19:00 開演 19:30
2011年5月14日(土)
開場 18:00 開演 18:30
会場:東京・渋谷 SARAVAH東京
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SPECIAL CONTRIBUTION
AOEQ物語
最終回21世紀の“フォーク+アルファ”ユニット<AOEQ>のデビュー盤は、2枚同時発売に膨らんだ。
<AOEQ>のメッセージは、「今日こそ勇気を出して 大切な人を笑わそう(伝えよう)」(『how many』)と、「だって 大人は 楽しくてやめられないのさ」(『fun days』)の二つに代表されると思う。
HFは、DJの頃からフロア全体を盛り上げつつも、特定の誰かを踊らせようと裏テーマを持ち、夜毎レコードを回してきた男である。KINGは、去年10月に発表した7枚目のソロ・アルバムのタイトルを、なんと『楽しい人は世界を救う』にしてしまった男である。LIFE WORK TOUR『一瞬の夢』の最終日、12月9日@赤坂BLITZでも、「日本一楽しい大人です」と自己紹介していたほどだ。
サウンドは、「ぼくらが 見て来た大人の世界とは 中身が 全然違っているのかもしれない」(『fun days』)という、歌詞の一節を裏付けるような、21世紀の“フォーク+アルファ”な録音芸術を目指していると感じた。
ところで、<AOEQ>は、去年11月のレコーディングで手応えを感じたのだろうか。一旦、寝かせて、年明けからも精力的に曲作りに励み、丁寧に録音を続けていったと聞く。まず、ステージでも好評だった、ザ・タイマーズによるザ・モンキーズのヒット曲「デイ・ドリーム・ビリーバー」の日本語カヴァーを、忌野清志郎への愛ある替え歌にカスタマイズした<AOEQ>ヴァージョンを先行配信した。 さらに、7月のデビュー・アルバムは1枚ではなく、2枚同時発売! という、予定不調和な、うれしいニュースが飛び込んできた。もし、1枚ものだったら『初期のAOEQ』というタイトルになったかもしれないが、『think』(全10曲)、『think twice』(全10曲)と題された。これはボブ・ディランの「Don’t Think Twice, It’s All Right」」(62)への<AOEQ>からのユーモアある回答なのだろうか。
「消えない虹」は、自分には震災後の祈りの歌として響いたけれど、3.11以前のレコーディングだったという。「ミスター・ロンリー」における、押し付けがましくない、でも、聴く者を“I Shall Be Released”してくれる感も、素晴らしい。
今、堂々と“楽しい大人宣言”を形にした<AOEQ>のデビュー盤を聴くことができて、うれしい。
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MEDIA INFORMATION
MAGAZINE
7月10日発売「MEN’S NON-NO」
※インタビュー7月1日発売「EYESCREAM」
※インタビュー6月24日発売「COOL TRANCE」
※インタビュー6月15日発売「BRUTUS」
※「娯楽のチカラ」特集WEB
7月11日(月)CINRA.NET http://www.cinra.net/
※竹中直人さん、高木完さんと座談会インタビュー掲載RADIO
7月9日(土)8:00~12:00 J-WAVE「radio DONUTS」
※ゲスト出演 -
Featured Movie
AOEQ先行配信フル音源 "ザ・タイマーズ" のカヴァー・ソング「デイ・ドリーム・ビリーバー」のMusic Video、豪華出演陣で完成!先行配信に合わせてメンバー2人に縁のある豪華なゲストが友情出演するスペシャルなミュージックビデオが完成しました!あり得ない組み合わせのスペシャルな面々が『デイ・ドリーム・ビリーバー』を楽しそうにリップシンクする、まさにAOEQ的”大人楽しい”世界感を演出しています。
◎「デイ・ドリーム・ビリーバー」ミュージックビデオ出演者(五十音順、敬称略)
・阿部卓哉(かせきさいだぁマネージャー)
・安齋肇
・稲田浩(EYESCREAM)
・大森はじめ<東京スカパラダイスオーケストラ>
・オカモトレイジ<OKAMOTO’S>
・奥田民生
・梶野彰一(カメラマン)
・かせきさいだぁ
・加藤隆志<東京スカパラダイスオーケストラ>
・川勝正幸(エディター)
・川辺ヒロシ<TOKYO No.1 SOUL SET>
・清永浩文(SOPH.)
・グレートマエカワ<フラワーカンパニーズ>
・桑原亮子(EYESCREAM)
・佐野郷子(ドゥ・ザ・モンキー)
・鈴木圭介<フラワーカンパニーズ>
・鈴木哲也(honeyee.com)
・スチャダラパー
・曽我部恵一
・高木完
・竹中直人
・Detz松田(編集&ライター)
・根本敬(特殊漫画家)
・ハマ・オカモト<OKAMOTO’S>
・原田公一(SMA会長)
・三浦憲治(カメラマン)
・みうらじゅん
・松田直樹(サッカー選手)
・YOU
・渡辺祐(ドゥ・ザ・モンキー)
Featured Movie


MUSIC VIDEO「fun days」mv 60sec ver.
イラストレーター・sachicafe(サチカフェ)さんに作っていただきました!
http://www.oddjob.jp/artist/sachicafe/
http://www.oddjob.jp/artist/sachicafe/